【不動産売却】自宅が事故物件になる前に知っておくべきこと|おうち情報館代表ブログ | 弘前・青森の不動産のことならおうち情報館
「事故物件化」 です。
事故物件というと
「誰かが亡くなった特殊な家」
というイメージがありますが、実務ではもっと広く、
“発見が遅れた自宅” まで含まれます。
そして、これは遠い世界の話ではありません。
おうち情報館に寄せられる相談でも
「親が一人暮らしで心配」
「空き家状態で誰も見に行っていない」
といった声が年々増えています。
今日は、
“自宅が事故物件になってしまう前に、必ず知っておいてほしいポイント” を
弘前の現場経験から徹底解説します。
┃1.事故物件になると何が起きるのか?

まず押さえておくべき現実があります。
◎ 売却価格が大幅に下がる
実務では 2〜5割 下落することも珍しくありません。
理由は簡単で、
買主のほとんどが心理的に避けるためです。
◎ 売却までの時間が長くなる
通常の家より、販売期間が2〜3倍 に伸びるケースもあります。
◎ 告知義務が発生する
不動産会社や売主は、「過去に起きた事実」を買主に伝える義務があります。
これを隠すと、後から契約解除や損害賠償につながります。
◎ レッテルが一生残る
事故内容によっては、レインズ(不動産流通機構)や市場に履歴が残り、
将来的にも売りにくくなります。
┃2.実際に多い“事故物件化”の原因

事故物件と聞くと「事件」を想像しがちですが、
最も多いのは “孤独死・自宅での自然死で発見が遅れたケース” です。
特に弘前・青森で多いのがこの3つ。
1)一人暮らしの高齢者
冬場の寒さや体調変化で倒れ、数日〜数週間気づかれないケースが現実に起きています。
2)空き家状態で誰も見に行っていない
「実家が空き家のまま10年」
「誰も合鍵を持っていない」
こうしたケースは、近隣からの通報で発見されることが多いです。
3)認知症で家に閉じこもってしまうケース
家族が状況を把握できず、発見が遅れてしまうことがあります。
┃3.事故物件になる直前に起きる“サイン”

現場では、事故物件になる前に必ず小さなサインがあります。
• 郵便物がたまっている
• 電気やガスの検針票が未開封
• 近所から「最近見ない」と言われる
• 草木が伸び放題
• 連絡がつかない期間が伸びている
• 高齢者が「最近しんどい」と言う回数が増えている
これらはすべて“黄色信号”。
特に青森の冬は命に関わるため、冬前の見守り は必須です。
┃4.自宅が事故物件化しないための「予防策」

すぐにできる予防は次の3つ
1)合鍵を家族間で共有する
「誰も入れない」状態が最も危険です。
1人でも合鍵保持者を決めておきましょう。
2)家の定期見回り(月1〜2回)
空き家・実家・一人暮らしの親の家など、最低でも月に1〜2回は中に入り、状態を確認してください。
3)認知症が疑われる場合は早めに相談
判断能力が低下している場合、売却できない状態になる前 に動く必要があります。
┃5.もし“事故の可能性”がある場合、売却はどうなる?

発生した内容や状況によって対応が変わります。
◎ 発見が早い場合
事故物件扱いにならないケースもあります。
◎ 発見が遅れた場合(異臭・腐敗など)
心理的瑕疵として扱われる可能性が高いです。
◎ リフォームが必要な場合
• 床の張り替え
• 壁紙全面張り替え
• 特殊清掃
• 消臭処理
これらの費用が必要になることもあります。
ただし、売却前に「告知が必要か?」は専門家の判断が必須です。
┃6.事故物件になる前に“売る”という選択
親の体調が不安
空き家で誰も管理していない
名義が複雑で動けない
こうしたケースでは、早期売却の方がリスクを大きく減らします。
事故物件になってしまうと
• 価格が下がる
• 買主がつかない
• 清掃費や修繕費がかかる
• 将来的にも売りにくい
という「負のループ」に入ります。
だからこそ、“事故になる前の予防売却” は、とても合理的な判断です。
┃7.まとめ:事故物件になる前に“売る”という選択
事故物件化は「突然起こる悲劇」ではなく、
“予兆”と“管理不足”が重なって起きる現象 です。
そして、適切に管理し、早めに相談すれば
ほとんどの事故物件化は防ぐことができます。
• 誰も見に行っていない家
• 一人暮らしの親の家
• 空き家のまま5年以上放置
• 家族と連絡が取りづらい
• 名義が古くて動かせない
こんな状態は黄色信号です。
┃事故物件になる前に相談したい方へ
「何から始めればいい?」
「見守りや管理をどうすれば?」
「名義の整理が必要?」
「売るべきか、残すべきか判断できない」
──こうした段階から、おうち情報館がサポートできます。
事故物件化は、“気づける人”から確実に防げます。
気になることがあれば、いつでもご相談ください。






